本当は怖い、Kindle本セール
Kindle本などの「電子書籍セール」に飛びつく読書スタイルを見なおそう*1
Kindle本のセールが6/2までやっているらしいが、Kindle本セールは本当は怖い。そして(私は嫌儲ではないが)この話はアフィリエイト収入目当ての奴は決して書かない事だ。*2
AmazonでのKindle本セールは、本が安売りできない(正確には、安売りをやってしまうと店は取引停止になる)日本では画期的に映った。(少なくとも私には)
パニック・バイしてないか?
思い返してみると、このKindle本セールはここ数年に始まった事である。その真新しさのせいか、「日/月替わりセール」、「雑誌が100円」やら、「20%ポイント還元」やら、Kindleユーザーの多くは(アフィリエイト目的で情報を拡散している人を差し引いても)、言ってしまえばパニック状態にあると感じる。
心理的には、「こんなセールは滅多にこない」「見逃すと損だ」「だから興味のある本を買ってしまおう」おそらく、そんな感じだ。実は私もかつてはそうだった。しかし、セールを追っていくうちにいくつかの事に気がついた。
- 端的にいうとKindleセール対象本の中には、あまり面白くない、良作とは言えないものも多い。(私の興味の範囲内での話。因みに私は小説は読まない)
- セール対象本のラインナップが同じ・・。これは出版社の判断によるので何ともいえないが、売上的に困ってないものは、そんなにセールかからんよね。
- 興味のある本を買ってしまうととても処理し切れない量の積読が増える。時間がなくて読めないのでは結局買っても同じ。情報の鮮度という問題もある。
以上から何が言えるか?
1.駄作に手を出すことは時間と労力の無駄
一番言いたいのはこの点である。
あるトピックについて勉強したい時に、セール対象品に手を出し、それが他の本よりも質的に劣る場合、それは時間と努力の無駄になる。私は中途半端なワイン本に手を出して、結局まともなものを買い足した。本当に学習に重きを置くなら、500-1000円くらい多目に払ってでも、良い本を読む方が効率が良いのではないか?Time is Money.
2.受け身な読書姿勢がついてしまう
「セールがあるから、その中から読みたいものを選ぶ」こういった購買及び読書習慣が常態化してしまうことによる弊害も考えられる。最初から優れた本を見極めるのは難しいかもしれんが、これでは本を見極める眼が育たない。
では、どうセールと向き合えばよいか?
- 欲しい物がセールだから買うという姿勢。
自分の読みたい本は、日頃から欲しい物リストに放り込んでおいて、セールがかかっていないか見る。そして安くなっていたら購入を検討するといいだろう。 - 中身を見よう。
セール本を買って失敗するケースで多いのは中身を見ずに買う場合だ。理想的には本屋で中身は見たほうが良いし、時間がなければKindle本のサンプルを見よう。大体ノリ(対象読者や編集のクオリティ)がつかめる。
ちなみに今回のセールでは、ずっとリストに入っていた「シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」/ネイト シルバー (著)」を買った。
通りがかりの読者の皆の考えやストラテジーなどあれば、ブクマでのコメントから教えてほしい。
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
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